交通事故によって、鼻に後遺障害を負う場合もあります。鼻の後遺障害には、鼻を欠損してしまうことに加え、嗅覚機能の脱失・減退があげられます。
鼻の後遺障害の認定基準は以下のとおりです。
等級 | 認定基準 |
9級5号 | 鼻を欠損し、その機能に著しい障害を残すもの |
等級 | 認定基準 |
12 級相当 | 嗅覚を脱失または鼻呼吸困難が存ずるもの |
14 級相当 | 嗅覚の減退するもの |
鼻の後遺障害においても、鼻の外傷によって後遺障害を負ってしまう場合もありますが、交通事故による頭部外傷が原因となり、嗅神経に影響が発生する場合があります。そのため、鼻の後遺障害においては、耳鼻科のみならず、神経内科や脳神経外科で診察を受けることが重要です。
また、嗅覚機能の脱失は、高次脳機能障害の代表的な症状のひとつでもあります。嗅覚機能を脱失してしまった場合は、高次脳機能障害の可能性をも考慮し対応していくことが必要です。